ほんのひと時羽を休めて
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夏の想い出は空の彼方に
遠く流れいく雲を見ては
あの真夏色の日々を思い出すだけ
太陽と蝉の声に彩られた うだるように暑かった夏の出来事
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冷たい雨が降り止まない日は
みんなでぎゅっと身を寄せ合って
しょうもない日をやり過ごす
太陽に恋する明日を夢みながら
うつら うつら
鮮やかに色づくその日まで
花から花
時から時
人から人へと飛びまわり
運び伝えるのは
誰のどんな想いなんでしょうね？
山の中 森の奥 野原の真ん中
誰に気づかれること無く
空にむかってほこらしげに咲く花を
何気なく歩く散歩道や
偶然通ったまわり道でみつけると
何故だか 嬉しくなるのです。
そんな人間がけっこう大勢いることを
君らは知ることも無く
日々小さな幸せを僕らに贈ってくれるのですね。
大勢の中の
一人にすぎず
それでも
『今日』に
精一杯咲き
想いを唄う
春の宵
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